木曽材の特性を利用する

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木曽材の特性

木曽特有の気候風土に培われ、数百年にわたって大切に育てられた期は貴重な資源。
それだけに、製品にあたっては一本の特性に合わせて、合理的な気取りや寸法を読み取り、丁寧かつ無駄のない製材に努めています。

天然木曽材の魅力を1つとして損なうことなく、より付加価値を高めて製材をするためには、無節ものを長く、広く、いかに目を通して取るのが何よりもの基本になります。
そのうえで無節の製材種を大きく6つの順に分けて、材の良質部から採寸します。

  1. 目の美しく通った集成材化粧用つき板向けの厚板
  2. 利用者がさらに加工する半製品の盤・板類
  3. 柱角
  4. 鴨居・廻縁・天井竿などの化粧柱造作材
  5. 建具用材
  6. 端材からの木工用材

 

木曽材はこんなところに利用され活躍しています。

木の温かい手触り、自然から生まれた優しさ、美しい木肌や木目、しなやかな弾力性など、木材には人口素材にはない独特の風合いがあります。
心を豊かに包み込むだけに、とくに情操・教育面では木材の良さが見直され、遊び道具や教材にも盛んに利用されています。

また樹種それぞれの特徴を生かした木工品も生み出され、その使い道と分野は実に多彩です。

  1. 清潔感のある木肌から飲料用の道具に扱われるヒノキ
  2. 黒調の木目が美しいネズコの民芸品や器
  3. 茶系の光沢が印象的なケヤキのろくろ細工
  4. 粘りのある繊維質を生かしたミネバリのお六櫛
  5. 400年の伝統をもつ木曽漆器の木地

 

用途は道具だけににとどまらず

木曽郡内の須原小学校や上松中学校の講堂・教室には天然木曽檜の節板がふんだんに使われ、楢川村内の小中学校の給食食器はすべて木製の木製の漆器塗です。