香りと強度と柔軟性を併せもつ
高齢級・国有林木曽ひのきは香りがよく、製材品は積み重ねた年輪より3倍の寿命をもち、活躍すると言われてます。
中部森林管理局は、平成 25 年度より木曽谷の国有林野から生産される、 林齢80年生以上の高齢級人工林ヒノキについて、良質な素材を「 木曽ひのき」 (呼称:マルコウ マルコク キソヒノキ)と称して販売します。
極印の押印
80年生以上の人工林ヒノキの内、以下の丸太の木口に極印(こくいん)を打ちます。
① 長級4m以上かつ径級30cm 以上の尺上材
② 長級4m以上かつ径級24cm から28cm の中目材 ただし、①②のうち、曲材、多節材は除きます。
③ 極印は、3種類を使用します。(林齢 80~99年生、100~119 年生、120 年生以上)
資源の活用
木曽谷の国有林野の面積は、89,452ha を有し、天然林が55%、人工林が45%となっています。
人工林に占めるヒノキ林の割合は 67%で、この内、80年生以上の高齢級ヒノキは、約 30%(約 8 千 ha 約 247 万㎥)を占め、中でも明治20年(1887年、131年前)に植栽されたヒノキ林(大桑村天ノ洞 国有林)が、最も古い人工林ヒノキ林として存在しています。
今後、70%を占める79年生以下の人工林ヒノキが順次生育し、高齢級ヒノキの蓄積が増えることが期待 されることから、継続的な「木曽ひのき」の生産・販売に努めて参ります。
高齢級ヒノキの特徴
木曽谷から産出される80年生以上の人工林ヒノキは、
① 厳しい自然条件で成育しているため、年輪が緻密で狂いが少ない。
② ② 淡黄白色の精楚な色合いを呈し、香気と光沢に富んでいます。