国内は木づかいする時代
「木を使うこと」を目的として「拡大造林政策」(国の政策)によって人工林(木の畑)が作られ現在日本の多くの人工林は50年から70年以上経ち、収穫期を迎えています。
重要かつ大切な輪廻システムを正常化させるには今現在は「地域材活用をすること」です。
「森を守る」ことと矛盾しているようにみえますが、「木づかい」とは、使うために木を育てている森林(=人工林、育成林)の木を使うことです。
お米の収穫に例えると、苗を植える(植樹)→稲を育てる(育樹)→収穫する(間伐)→食べる(消費)。
原生林や貴重な天然林など保護すべき森林の木を伐って使うことではありません。
しかし、残念ながら海外では森林事情が違い保護すべき森林の木が違法伐採され森林破壊が進んでいます。
かつて日本でも厳しい保護政策を行った時代がありました。
先人たちの命がけの努力おかげで、現在私たちは多大な恩恵を受け収穫期を迎えています。
海外森林は、今まさに植樹・育樹・回復保護するときなのです。
地域材活用のメリット
- 地球温暖化防止ができる
- 木(気)づかう家つくりができる
- 未来につづく森林づくりができる
- 地域の活性化につながる
信州は木曽檜原産地
木曽官材市売協同組合は昭和30年の設立以来、木曽檜の産地市場として良質な木曽材(天然木曽檜、人工ヒノキ、天然サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキなど)の日本全国普及に努めて参りました。
木曽檜製材品のほとんどに木曽官材市売協同組合の産地証明や合法木材の認定事業者登録しており、全国の皆様へ安心して利用できる良質な木曽材を供給しております。
そして、地元で育った樹は気候風土になじみ、強度・健康面などで安全・快適な家づくりができます。
地域材(地産地消)として活用される今、良質な材を提供できるよう努めて参ります。
木曽五木ついて
ヒノキをはじめとしサワラ、ネズコ、アスナロ(アスヒ)、コウヤマキの5種類が木曽五木となります。
1600年頃(徳川時代)、築城や武家屋敷の建築が盛んになり木曽谷からも大量の木材が伐採され、無尽蔵と考えられていた木曽の森林資源も急速に減少していきました。
管理を任されていた尾張藩は木曽谷全域にわたり貴重な木材となったヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ(アスヒ)、コウヤマキを停止木(ちょうじぼく)とし伐採禁止をしたことが木曽五木の由来と言われています。